Vol.35 杏仁リキュール <アマレット・エクストラ>
ルクサルド社(イタリア)
21世紀に誕生した斬新なリキュール
ベートーベンを筆頭に、後世に残る数々の優れた楽曲が生みだされた19世紀。クラッシックの名曲は、19世紀に出尽くしたとさえ言う人もいます。カテリーナ・デ・メディチで知られる最盛期のイタリア食文化も、この時代に幾多の名リキュールを誕生させました。21世紀を迎え、記憶に残るような斬新なリキュールはヨーロッパでも出現しませんでした。しかし、現代において、世界初のリキュールがルクサルド社の手によって生みだされました。そのリキュールは、「ルクサルド 杏仁 リキュール〈アマレット・エクストラ〉」です。
2世紀に渡る歴史を誇るルクサルド社
1821年創業のルクサルド社は、世界的な名酒「マラスキーノ」の始祖であり、イタリアを代表するリキュールの名門酒造会社です。
創業から僅か8年後には、時の権威であったオーストリア皇帝からマラスキーノリキュールの専用製造権という特権を与えられました。ルクサルド社の存在は独占的で確固たるものとなり、ボトルをワラで巻いて保護した独特の姿で、マラスキーノは世界各国へ輸出されてゆきました。そのオリジナルの姿はイタリアのイメージとなり、今もコピーは出現していません。
その後、第二次世界大戦によりザラ(旧ユーゴスラビア)にあったルクサルド社工場は閉鎖となり、イタリア・パドヴァの現在の工場を残すだけとなりました。
しかし、大戦による大きな苦難を乗り越え、また外部支配を受けることもなく、独立した誇り高い酒造会社としてルクサルド社は今日に至ります。そして遂に今世紀、伝統に培われた技術は、杏仁をテーマにした究極のオリジナル杏仁リキュール誕生に辿り着きました。
ピュアで極限まで高めた 杏仁の風味
杏仁リキュールの特筆すべきは、添加物も着色料も一切使用せずに杏仁の香りを極限まで高め、アルコール度数を可能な限り低く抑え絶妙なバランスを世界で初めて実現した事です。伝統を守り、信頼を大切にするルクサルド社の証と言えます。
この名酒は、ガストロノミー、製菓のプロフェッショナルの方々に大いなる創造性を開き、感性に無限の世界を広げました。杏仁の香りのインパクトは、日本では杏仁豆腐はもちろん、幅広く製菓、そしてカクテルの核として注目されています。
酒の百科事典として酒類業界で幅広く購読されているロングセラー「世界の名酒事典」(講談社)の2012年度版では、この「杏仁 リキュール〈アマレット・エクストラ〉」が表紙の中央を飾りました。次の世代にも受け継がれる名酒の証と言えるでしょう。
様々な業務用分野での新たな可能性
これまでの洋酒では得られない、極限に到達した豊かな杏仁の風味は少量でも力強い表現が可能であり、杏仁豆腐やブラマンジェは勿論の事、ガストロノミーやカクテル等、様々な分野で存在感を発揮しています。業務用各業界からの要望を受け、経済価格の5L大型容器も実現し、幅広くご利用いただいております。
台湾をはじめ、アジア各国から杏仁リキュールへの感動と礼賛の言葉がルクサルド社と当社に次々と寄せられています。杏仁リキュールを評して、日本のクリエイティブなパティシエから「永遠(とわ)の酒」と絶賛された事はルクサルド社に報告し、喜びの共有をいたしました。
今世紀に誕生した杏仁リキュールが、全てのプロフェッショナルの皆様に不可欠な名酒として末永くお役に立てる事は、ルクサルド社は勿論の事、我々にとってこの上ない幸せです。